本格派の土佐型草刈り鎌(柔らかい草用)
庭のちょっとしたお手入れから本格的な稲刈り、茎切りなどに便利な、本格派の土佐型草刈り鎌です。
柄に対して刃が直角ではなく、緩やかに開いた角度で取り付けてあるのが特徴で、鍛冶職人によると、草を刈るときは単に引き切るのではなく、草に刃をあて回すように切るとスムーズに切れるんだそうです。
丈夫さと鋭い切れ味を両立
刃の裏面は「裏抜き」という技術で、刃を叩いて薄くしています。これによって「背の部分は厚さを保ちながら刃は薄く」することに成功しており、刃が曲がりにくい強さと、研ぎやすさを両立させています。
鋼は、長切れし、硬度の高い青鋼(あおはがね)を使用しており、その切れ味は抜群です。
また刃は両刃ですので、左利きの方でもそのまま安心してお使いいただけます。
柄は、振るときに邪魔にならない細身で手になじむ柄を装着し、一番後ろはすっぽ抜けないように、コブ状に加工されています。
伝統工芸士の資格を持ち、長いキャリアを持つ鎌職人が鍛えた扱いやすい草刈り鎌。
家庭菜園や庭のお手入れ、本格的な草刈りにぜひ持っておきたい一本です。
【刃付けについて】
この鎌はやわらかい草や稲を刈るように刃を薄く鋭く付けています。そのため、小枝など硬いものを切るには向いておりません。予めご了承ください。
▼サイズ/仕様
【鋼】安来鋼 青紙2号
【刃】両刃
【刃渡り】約16.5cm
【柄の長さ】約36cm
【利き腕】左右共通
※サイズ等は多少の個体差がございます。ご了承下さい。
※一本一本手作りのため、画像は代表画像です。
鍛冶職人紹介
冨士源刃物製作所
伝統工芸士 山下哲
昭和23年生まれ。30才の時に後を継ぎ、二代目の鎌(カマ)鍛冶職人となる。
・2002年:「伝統工芸士」の資格を取得
・2008年:県から「土佐の匠(たくみ)」の認定を受ける
周りを山に囲まれた、静かな山間の香美市新改地区。その道沿いに冨士源刃物製作所があります。
このあたりは今も、自宅の横などに作業場を設けて鍛冶業を営んでいる職人が点在する地域。
山下哲さんはその地域で長い間、伝統を守りながら土佐刃物を打ち続けてきた鍛冶職人の一人です。
専門は鎌の職人さんですが、1995年に依頼を受けて、考案、作成したクジラ型のナイフが人気を博し、「第一回高知・おみやげ品づくりコンクール」では100件を超える応募の中から佳作に選ばれました。
また、2004年に開かれた「第18回ニッポン全国むらおこし展」では、最高賞の経済産業大臣賞を受賞。
他にも鍛冶職人自身が山歩きや山菜採りを趣味で、現場の目で見て作り出した山菜ナイフは多数の雑誌でも取り上げられました(現在、山菜ナイフは完売しています)。
-鍛冶職人より一言-
町の鍛冶屋が一人で火造りをしているので大量生産はできませんが、伝統を守って昔とかわらぬ造り方にこだわり、ふいごを使って焼き入れをし、一本一本心をこめて打っています。