古くから愛用されてきた山仕事や狩猟に欠かせない土佐剣鉈
狩猟や山仕事などで活躍する、和式ナイフの剣鉈です。
その用途は多彩で、山に入った時は、枝打ちや藪払い、木のツル切りから、狩猟時の解体や熊対策など、非常に多岐にわたります。
また、キャンプや渓流釣りなどのアウトドアシーンでも、ロープを切ったりと幅広く活躍します。
重すぎれば使いづらくなってしまう剣鉈。
この剣鉈はその点を考え、刃の巾を一番広い部分でも7寸で約3.5cm、8寸で約3.7cmと少し細身に造っており、振っても疲れにくい剣鉈に仕上げています。
洗練された雰囲気の磨き仕上げ
表面の仕上げは、全体を上げた「磨き」仕上げ。
この磨き仕上げとは刃の仕上げ方法のことで、製造過程で黒くなった刀身の表面の黒い部分を全て磨いたものを「磨き仕上げ」といいます。
手造りの「味」がありながらも、上品で洗練された雰囲気が感じられる仕上がりです。
趣味で狩猟をするというある鍛冶職人と、狩猟には刺したときに抜けやすい「磨き仕上げ」の方が向いているという意見もあるそうです。
柄と刃の角度はほぼ直線で、角度が付いた剣鉈は斜面での伐採や狩猟向きで、角度が直線な剣鉈は平地での伐採や作業、狩猟に向いているといわれています。
刃は「両刃」ですので、手を持ち替えての使用もOK。左利きの方もそのままお使いいただけます。
両刃の刃物は、切るものに対して刃がまっすぐ入ることから、初級者から上級者まで扱いやすい刃物です。
(但し、革鞘は左腰装着用(右利き用)です。右腰に装着される場合は、刃の向きが逆になるので抜き差し時にご注意ください。)
丈夫で本格的なケース付き
刃の鋼は、安来鋼(やすきはがね)の高級鋼「青二鋼」を使用。
長切れし、高い硬度と粘り強さを兼ね備えた鋼で、一度刃を付けてしまえば、長い間切れ味が持続するという特徴があります。
柄には手にしっくりとなじむ樫の木を使用。
安全性を考え、刃元と柄の間には手作りのステンレス製のつばを装着しており、誤って指を切ってしまう心配はありません。
また、丈夫な革ケース付きで、ケースの留め具も安全性を考慮して二点で留めるようになっています。
ベルト通しも付いていますので、腰につけての移動も楽々可能です。
刃渡りは、人気の高い21cmと24cmからお選びいただけます。
古くから全国で愛用されてきた土佐刃物の剣鉈。
伝統に培われた使い勝手の良さは安心感となり、きっと山での「良きパートナー」となってくれるはずです。
山仕事、狩猟、アウトドアなどのシーンで末永く付き合っていただきたい、さまざまな現場で活躍する山の必携アイテムです。
▼サイズ/仕様
【鋼】安来鋼 青紙2号(割込)
【刃】両刃
【刃渡り/全長】
・六寸:約18cm/約36.5cm
・七寸:約21cm/約39.5cm
【刃幅】
7寸:約3.5cm
8寸:約3.7cm
【厚み】約5mm
【柄】樫の木
【ヒルト】ステン
【ケース】革
【利き腕】左右共通
※サイズ等は多少の個体差がございます。ご了承下さい。
※ケースは左腰装着用(右利き用)です。右腰にも装着できますが、刃の向きが逆になるので抜き差し時にご注意ください。
※一本一本手作りのため、画像は代表画像です。
藤助シリーズのご紹介
土佐刃物「藤助」シリーズは、土佐打刃物の老舗問屋が扱う、昔ながらの火造り鍛造で造られた厳選された土佐刃物ブランドです。
加熱し成形していく鍛造作業から仕上げの刃付け作業まで、一貫して熟練の鍛冶職人が一本一本行っています。